Shock Waveについて Shock Wave

Shock Wave(体外衝撃波治療)とは about shockwave

もともと組織に衝撃を与える事で発生するいろいろな現象を治療に生かした方法でスポーツの分野でも多く取り入れられています。治療効果としては除痛、腱や骨の修復、筋肉の緊張緩和などがあります。主にリハビリの場面で使用し2週間に1回のペースで治療していきます。対象として多い疾患はアキレス腱症、テニス肘、疲労骨折、オスグッド病などです。まだまだ使用している施設が限られていますが、当院での使用頻度は増加中です。日本代表などトップアスリートの治療には必須とおり、今後大きな進歩が期待できる分野です。
当院では【収束型shock wave】【拡散型shock wave】の2種類のshock wave を利用しています。

治療写真
  • 拡散型shock wave
    Diffuse shock wave 01

    広がるエネルギーを当てる為、筋肉をゆるめるなど比較的浅い疾患に使用します。当院では理学療法のひとつの道具として使用する事が多く、多くの疾患に積極的に使用しています。Storzのマスターパルスという機械を使用して、平成30年10月より治療を開始しております。
    治療内容リハビリを行う際、衝撃波を使用した方がいいと医師が判断した場合、理学療法士に指示を行います。リハビリの前後に衝撃波を用い、筋肉を緩める、痛みを減らすなどの効果を狙っていきます。単独で衝撃波のみ行う事は少なく、リハビリの一部と使用していく事が殆どです。症状▪拘縮肩 ▪テニス肘 ▪腰痛症 ▪筋肉の痛み ▪浅い神経の痛み

    費用、回数主に理学療法士がリハビリ中に使用する事が多く、保険治療でのリハビリの費用に含まれます。回数は効果や体の状態を見て判断するため、決められた回数はありません。試合の前などは3日前までに行うなどのルールは決めています。

    リスク、副作用について衝撃波を行う場合、エネルギーが直接、傷んだ組織に当たる為、痛みを伴います。痛みが耐えられるかを患者さんに確認しながら行なっています。また、皮膚障害が現れる事があります。主にエネルギーが皮膚表面に集中する為に炎症が起こり、皮膚発赤、痛みが出ます。その為、1カ所に集中させない様に衝撃波を当てていきます。

  • 収束型shock wave
    Convergent shock wave 02

    主に集中してエネルギーを当てるため、治りにくい疾患に使います。保険が使えるものは難治性足底腱膜炎が承認されています。当院では他の腱炎や偽関節、離断性骨軟骨炎、テニス肘などに利用していますが、それらは保険が使えない為、自由診療となります。
    StorzのDuolithという機械を追加して、令和3年3月より治療を開始しております。治療内容30分ほど時間がかかります。予約をまずして頂き日時を決めます。次に衝撃波を当てる部位を超音波検査で医師が決定します。つぎに担当者(医師や理学療法士など)が2500発の衝撃波を患部に当てていきます。多くは2週間に1回で計3回行います。その後通常診察で経過を見ていきます。症状▪肘離断性骨 ▪軟骨炎 ▪偽関節 ▪足底腱膜炎 ▪アキレス腱炎 ▪深い神経の痛み

    費用、回数現在、日本で保険での使用が認められている疾患は難治性足底腱膜炎のみです。よってそれ以外の疾患、膝蓋腱炎、肉離れ、離断性骨軟骨炎、テニス肘などに使用する場合は自由診療となります。自由診療となる場合は通常行なっている、診察、リハビリ、投薬とは同日にはできません。費用は1回目15000円、2回目5000円、3回目5000円で3回、1クールとして3回使用する事が多いです。よって治療総額は25000円となります。間隔は1−3週間ごとに疾患、状態で判断し決めています。1回目で効果が充分あった場合はそこで治療を終了する場合もあります。3回終了しても、もう少し衝撃波治療の継続を希望される場合は1回ごとに5000円で行なっています。

    リスク、副作用について衝撃波のエネルギーが患部に直接当たるので痛みを伴います。衝撃波を当てる際は患者さんに耐えられる痛みかを確認しながら行なっていきます。稀に報告される副作用では骨破壊、皮膚障害があります。整形外科で使用する収束型のエネルギーは低く抑えられているので、当院では大きな合併症は経験していません。